宮城県石巻市にある水産加工会社、「末永海産株式会社」。
代々この地で漁師を営んできた家系に生まれ育った、創業者(現会長)"末永勘二"が、自社で扱うわかめ、牡蠣、ほや、等々。
芳醇な三陸の海の幸にまつわるお話を皆様にお届けいたします。
石巻のソウルフード 「ホヤ」
独特な風味で好き嫌いがはっきり分かれる、"黄金の珍味”ホヤ。そのクセがヤミつきになる人も多い、宮城県を代表する海産物についてご紹介します。
※「ホヤ貝」と呼ばれることもありますが、生物学的には貝ではなく動物の一種として分類されています。
※宮城県はホヤの生産量、消費量ともに日本一。その中でも石巻は質の高いホヤを養殖・生産しており、"ホヤの聖地”と呼ばれています。
"ホヤの聖地” 寄磯浜
寄磯浜の漁場
ホヤについて詳しく調べるため、弊社末永海産の契約ホヤ漁師である渡邊さんがいらっしゃる"ホヤの聖地”、「寄磯浜」に早朝4時半にお伺いしました。
ホヤの「三年子」「四年子」とは?
ホヤ漁師歴30年以上のベテラン、渡邊さん。
渡邊さん
「ホヤは毎年冬至の12月20日頃に種苗を採り、垂下養殖で数年間海で生育した後、3月末から8月末までに収穫します。そのとき3年間生育させるのが『三年子ホヤ』、4年間生育させるのが『四年子ホヤ』です。」
「三年子」と「四年子」味の違いは?
渡邊さん
「『三年子ホヤ』の方が瑞々しく美味しく感じますが、これはホヤの若さのためです。『四年子ホヤ』はお盆近くになるとホヤ特有の風味、苦味が出てきます。ホヤが嫌いな人はこの風味、苦味が苦手なようですが、ホヤ好きにはこのホヤらしさが好まれます。」
寄磯浜の風景
渡邊さん
「ホヤは宮城県が一大産地ですが、金華山を境にして色・味が異なります。やはり黄金の色と透き通った味の良さは、この寄磯浜近辺の漁場が日本一でしょう。特に7月中旬に収穫する『三年子ホヤ』は、ホヤ好きにはたまらないでしょうね。」
「三年子ホヤ」「四年子ホヤ」を味比べ
初めに頂いたのは「三年子ホヤ」。瑞々しいホヤ本来の香りが感じられ、上品な透き通った味です。ホヤ好きの私は「三年子ホヤ」ならいくらでも食べられそうです。
三年子ホヤ
続いて「四年子ホヤ」を頂きました。三年子よりも一回り大きく、プリプリに身が張っています。こちらは食べた瞬間に、ホヤ独特の濃厚な香りが口から鼻にかけて広がりました。食感は「三年子ホヤ」よりも肉厚な分、口の中が満足します。
四年子ホヤ
浜からご自宅へ、最鮮度でお届け。
朝2時頃に漁場に船を出し、水揚げ作業。5時過ぎには浜に戻り、鮮度を落とさぬよう冷海水のタンクに入れて末永海産のトラックに積み込みます。
殻付きの生ホヤ は当日の出荷直前まで冷海水で生きたまま保管され、全国の皆様へ発送されます。
ホヤ加工品は工場に到着次第、熟練の手作業で生きてる間に殻を剥き、即日加工、特殊冷凍されます。
加工場の様子
浜の味を、そのままお届け。
末永海産のホヤ
末永海産では鮮度管理を徹底し、"足がはやい”と言われるホヤを、浜で水揚げしたそのままの味で全国の皆様にお届けいたします。
本場のホヤの味を、是非ご堪能下さい。
ホヤの栄養成分
美味しいだけじゃない、ホヤの魅力。
成分量(100gあたり)
エネルギー 30kcal
脂質 0.8g
飽和脂肪酸 0.1g
コレステロール 33mg
ナトリウム 1,300mg
カリウム 570mg
炭水化物 0.8g
水溶性食物繊維 0g
不溶性食物繊維 0g
タンパク質 5g
ビタミンC 3mg
カルシウム 32mg
鉄 5.7mg
ビタミンD 0?g
ビタミンB6 0mg
コバラミン 3.8?g
マグネシウム 41mg